みなさんこんにちは!フィリピン留学中の澤井紅葉です。
わたしは現地の学校が終わり、夏休みをだれーっと過ごしているところです。日本では新学期が始まって一ヶ月が経ったところだと思います。少し遅いですがみなさん、ご卒業、ご入学、進級おめでとうございます🌸
さて時は本当に過ぎるのが早いものでわたしの10か月の留学生活はあと1週間ほどで終わりを告げようとしています。悩む時期が長かった私ですが、振り返ってみるとあっという間でした。“あっ”よりも数倍も一瞬だった気さえもします。そこで今回は高校生のうちに留学をする、ということに触れながらわたしのフィリピン現地からの留学スキッフル投稿を終えたいと思います。
そもそもわたしはここフィリピンに”student visa”ではなく、”tourist visa”で来ています。それはすなわちわたしは海外に勉強をしに来ているのではないということです。わたしの参加する留学機関のプログラムの目的は”cultural immertion” つまり異文化にどっぷり浸からせることにあります。それを十代のまだ固定概念というものが少ない時期にすることで国を超えた相互理解が広がり最終的には世界平和につながるのだというのがわたしたちの考えなのです。
ではその“固定観念が少ない十代”で留学してみてどうだったか。わたしはよかったと思うことが2つ、十代だらか仕方ないとはいえ、残念だったなと思うことが1つありました。まずよかったことから。一つ目は世界は広いと人生の初期に気づけたことです。フィリピンで出会った人々、見た景色、たとえ同じアジアといえどすべてが未知の世界でした。それは自分が井の中の蛙であることを思い知らされたことでもありました。わたしの持っている常識なんてもはや常識でもなんでもないと思い知らされました。異文化とはそれほどに違い、同時に受け入れがたいものでした。もし自分の文化を20,30年と生き、それが“常識”、“当たり前”となっている大人が異文化に突然飛び込んだらどうなるのでしょうか。自分の短い物差しでこれは間違っているだの違うだのと物事を測るかもしれません。それが集団であったらなば争いごとが起きてもおかしくはないと思います。なのでわたしは“すべてに正しいも間違っているもない、ただ違うだけなのだ”と早いうちに身をもって知ることができてよかったと思っています。また自分の知る世界が広がったことで自分の将来の道の選択肢も広がりました。留学前と後でたとえ自分のやりたいことが変わっても、10代のうちならば比較的簡単に進路を変更できるのも利点です。二つ目はやはり安全だったということです。わたしは未成年のため、留学機関や、現地のホストファミリーに守られてステイをすることができました。留学機関からはどこの地域には行ってはならないなどの細かなルールを設けられましたし、ホストファミリーには門限を設けられたり、どこか遠くに行くときはついてきてもらったりもしました。だからこそ日本の両親も留学の許可をだしてくれたわけですし、わたしとしても心配が一つ減ってよかったと思っています。
しかし実はこれがわたしの十代の留学におけるネガティブな点なのです。守られているということは同時に行動を制限されていることも意味します。10ヶ月もの長い間、観光客としてではなく、現地に住むローカルな人として文化を学ぶのが醍醐味であるはずですが、時にルールや保護が足かせになりました。現地のボランティア団体に参加することを許されなかったり、あの島には魔術を使う人が集まっているから言ってはならないと言われたこともありました。少し理不尽だな、と思うことがあっても“あなたは未成年の留学生だから。”と言われれば、反論することはできず、従うしかありませんでした。もちろん限られたなかでも十分やりたいことはできたので満足していますが、特に現地のボランティア団体に参加するこは日本にいるときから楽しみにしていたことだったので残念でした。
そんなこんなでわたしがみなさんに伝えさせていただきたいのはただ一つ。フィリピンは涙が出るほどに美しく、そして壮大でした!!!フィリピンの山、川、滝、ビーチ、洞窟、森、それらの自然を目の当たりにするたびに、生きていてよかったと本当に思いました。バスに乗り、何時間も舗装されていない道路を走り、目的地まで山道をハイキングし、ネットワークも圏外の中、時に迷って地元の人に聞いたりしながらたどり着くその場所に、何度心を打たれたでしょうか。世界にはどんな景色が広がっているのだろうかと、知りたい、もっと旅をしたいという思いを強く持つようになりました。まだ地球上の1%(日本、アメリカ、フィリピン)しか知らないのに世界を語るのは早すぎるかもしれませんが、世界を知りたいと思ったそこのあなた!チャンスは今なのかもしれません。
と、いうことでこれにてわたしのフィリピン留学体験記はひとまず終わりとなります。読んでくださった方、拙い文章でお恥ずかしい限りですが、ありがとうございました。そしてこのような機会をあたえてくださった高校生スキッフルさんにとても感謝しています。帰国後にはどうやら“逆カルチャーショック”というものがあるそうなので、もし時間があれば本当にラストの留学のその後、なんていうものも投稿できたらなと考えています。本当にありがとうございました!!!