名古屋米国領事館

日本とアメリカを繋ぐ

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新しい年度を迎えて気持ちも新たになる春爛漫の4月、名古屋にある米国領事館を訪ねました。友好の絆で結ばれた米国の窓口でもある領事館では、首席領事のマシュー・センザーさんがにこやかに出迎えてくださいました。私たちはこの日、英語で質問することにチャレンジ。緊張しながらも興味深いセンザーさんのお話に聞き入ってしまいました。
今回コーディネートしてくださった生田サリーさんや当領事館で広報企画調整官を担当されている田中里佳さんのサポートがとても心強く、かけがえのない体験ができました。


名古屋米国領事館 首席領事
Matthew Cenzer(マシュー・センザー)
2002年国務省入省。国務省ではアジアにおける米国の主要同盟国やパートナーとの関係強化、世界各地の重要な国際平和・安全保障問題に取り組む。国際的な平和・安全問題に精通している。国務省のピアソンフェローシップに選出され、米国上院外交委員会メンバーの外交対策アドバイザーとして1年間勤務。外交官になる前はノースウエスタン大学で歴史を教えていた。また、フルブライト学生フェローシップを得て、ケニアの大学院課程で研究を行なった。
2021年7月、名古屋米国領事館 首席領事に着任。


ナビゲーター・コーディネーター
Sali Ikuta(生田 サリー)
大阪府吹田市生まれ。レコード会社勤務を経て、タレント、フリーアナウンサーに転身。情報や音楽など様々な分野の番組司会で活躍後、渡米。ニューヨーク大学、HBスタジオでボイストレーニングやメディアリポート、パブリックスピーキング、アクティングを学ぶ。11年間ニューヨークに滞在し、司会、リポーターなどで活躍。アメリカ在住時はアメリカ映画俳優組合に所属。現在の活動拠点は日本。各種司会、講演、講座開設、執筆など幅広く活躍している。


Q. I want to ask you, what made you to become a consul? (Yamamoto, Akari)

A. When I was a student, I was very interested in foreign countries. I was also very interested in history and culture. When I entered college, I started thinking about my future career, when I was in graduate school, I research African history. I went to Kenya for a year on the Fulbright Program to do research. After that, I wanted to be a teacher of history.
But then I changed my mind. I wanted to address current issues as well as historical issues. So, I took the exam and become a U.S. diplomat. Prior to becoming Principal Officer of the U.S. Consulate in Nagoya, I worked at embassies in various countries. This is my first time working at a consulate.※1

Q. 領事になろうと思われたきっかけは何でしたか?(山本明凛)

A. 私は学生時代、外国にとても興味がありました。歴史や文化にとても興味があったのです。大学生になってキャリアを考え始め、大学院の時にアフリカの歴史を研究、フルブライトプログラムに参加して、ケニアで1年ほど研究しました。卒業後は歴史の先生になりたいと思っていたのです。

しかしその後私の考え方は変わり、歴史的なことだけでなく現在の問題にも対応したいと思うようになりました。名古屋米国領事館の首席領事になる前は、色々な国の大使館で仕事をしており、今回は初めての領事館勤務です。※1

領事館の広報企画調整官田中さんによる補足
※1:フルブライトプログラムは国際交換プログラムと奨学金制度のことで、奨学生に対してそれぞれの分野の研究を進めるための財政的援助も行います。

Q. Japan and the United States are often compared in many ways, but what do you think they have in common? (Yamamoto, Kenta)

A. I will answer that question as a diplomat. Japan and America share values in many ways. These include democracy and individual liberty rights, as well as the commonalities of political and economic systems. That are based on trust between Japan and United States. The common point between Japan and United States is that we have different stances from countries that runs a tyranny with authority.
In terms of culture, for example, both Japanese and Americans love baseball.
Also, Japanese culture has become more popular in the United States in recent years. For example, Japanese cuisine, animation, and pop culture are very popular with Americans.

Q. 日本とアメリカは様々な点において比べられることが多いですが、逆に共通点はどんなものがあると思いますか。(山本健太)

A. 外交官として答えますね。日本とアメリカは色々なところで価値観を共有しています。それは民主主義、個人の自由の権利などのほか、政治経済におけるシステムの共通点などです。それらは日米の信頼の上に成り立っています。
権威主義を持って専制政治を行う国とは違い、それらとは全く異なった姿勢を持っているというところが日米の共通点でしょう。
文化面では、例えば野球は日本人もアメリカ人も大好きですね。またアメリカでは昨今、日本の文化の人気が高くなりました。例えば日本料理、アニメーションやポップカルチャーなどはアメリカで大人気ですよ。

Q. Is there anything that college or high school students who want to become diplomats or work at the consulate, should do while they are still students? Please advise what any mindset they should have? (Yamano, Ayane)

A. If you want to be a diplomat, you need to have curiosity about the world. It is important to want to learn about the politics and economic systems, and cultures of various countries. On top that, it is important to be able to speak foreign languages. When working in foreign countries, it is important to be able to speak the language the country in order to build and strengthen people to people relationships. I think you will continue to have interest and curiosity about the world, and as a result, you will learn and deepen your understanding of history politics. ※2

Q. 外交官として、あるいは領事館で働きたいと思っている大学生や高校生が、学生のうちにやっておいた方がいいことは何ですか。必要なマインドセットについてアドバイスをお願いします。(山野彩音)

A. 外交官になりたい方には世界への好奇心が必要ですね。色々な国の政治や経済の仕組み、文化について学びたいと思うことが重要です。その上で外国言語を話せるようになることが大切です。色々な国で仕事をする時、人と人の関係を強化するためには、その国の言語を話せることが重要になるのです。
世界への興味や好奇心を持ち続けて、そこから歴史や政治を学び、理解を深めていくことができるのだと思います。
※2

※2:センザーさんは今まで韓国やインドネシアをはじめ色々なアジアの国に赴任してきた中で、行く前にランゲージトレーニングを受けています。名古屋の領事館に着任する前も横浜で1年間研修を受け、尚且つ今も日本語の勉強を続けていらっしゃいます。

Q. What are you doing as activities such as publicity and cultural exchanges?  (Onishi, Reo)

A. At the consulate, I think that it is very important to promote public relations diplomacy by explaining American culture and policies, together with Japanese people. For example, I explain about the United States to Japanese students, and the post a publicity on SNS. The U.S. government also promotes cultural exchange programs. For example, there is International Visitor Leadership Program. In this program Japanese visit America. This is professional-level exchange initiative for future leaders from each country. In addition, promotes cooperation between schools of both countries. Another example is the strengthening of relationships between people through sister cities relationships. Nagoya and Los Angeles are sister cities and will celebrate their 65th anniversary in 2024.
I believe that the Consulates have an important mission to strengthen relationships between people.※3

Q. 広報や文化交流といった活動として、どのような取り組みをされていますか。 (大西禮生)

A. 領事館では日本人と一緒に、アメリカの文化や政策を説明する広報外交がとても大切だと考えています。例えば日本人学生に、アメリカについての説明をします。その上でSNSにも広報を載せます。またアメリカ政府は文化交流プログラムを促進しています。例えばインターナショナル・ビジター・リーダーシップ・プログラムというものがあります。このプログラムでは、日本人はアメリカを訪問します。これは各国の将来のリーダーを対象としたプロフェッショナルレベルの交流ですね。他には学校と学校の協力関係の促進などもあります。また、姉妹都市の関係を通じて人々の関係を強化していることも挙げられるでしょう。名古屋とロサンゼルスは姉妹都市で、2024年には締結65周年になります。
領事館はこのような、人々の関係強化活動が重要な任務だと思っています。※3

※3:先ほどお話にあったインターナショナル・ビジター・リーダーシップ・プログラムには、若き日の大江健三郎さんや村上春樹さん、小池百合子さんなどが参加されているのですよ。若い時代にアメリカを見て学ぶという経験は、とても貴重だと思います。この地域からもそういう人が育つといいなと思い、日々活動しています。

Q. What do you think that can to keep a good friendship Japan and America? (Yamamoto, Akari)

A. Compared to other countries, Japan and America have a very good relationship. It is easy to think that it is not so difficult to keep, however, our activities have an important point. It’s a direct interaction people to people. For example, in indirect information such as media news, magazines, and SNS. You may have seen in from a slightly different angle. In order to ascertain the truth, I think that actually meet people, direct dialogue is important.

Q. 日本とアメリカが、今後も良い関係を続けていくために、どんなことができると思いますか。(山本明凛)

A. 他の国と比べて日本とアメリカは本当に良好な関係にあるので、それを保つのはそれほど難しくないように思えます。しかし私たちの活動には重要な点があります。それは人と人の直接的な交流です。例えばメディアのニュースや雑誌、SNSでの間接的な情報では、ちょっと違う観点のものがあるかもしれませんね。それらを見極めるためにも実際に出会って、直接対話するということが重要だと思っているのです。

Q. What is the most interesting thing in the work of diplomacy? (Yamamoto, Atsuya)

A. For me, that are most exciting to learn about the various different thing. I am very interested in diplomatic work that confront the new problems, learning about new countries, and taking on new challenges.
When I go to a country I’ve never been to, I’m really excited. And really glad that got to job as a diplomat.

Q. 外交という仕事の中で最も面白いことは何ですか。(山本敦也)

A. 私は色々な違いを学ぶことが楽しいですね。新しい問題に立ち向かうこと、新しい国について知ること、新しい挑戦など、とても興味を持って外交の仕事の醍醐味を味わっています。
行ったことのない国へ行く時は本当にワクワクして、外交官になってよかったとつくづく思います。

 

◎After the interview
After the interview, there was free talk time, and we asked a few questions.
We strongly wanted to study more international things. We were very exciting experience.

◎インタビューを終えて
インタビューの後はフリートークの時間があり、いくつかの質問をさせていただきました。
私たちは国際的なことをもっと勉強したいと強く思います。本当にワクワクする経験でした。


Interviewer
山本 明凛(愛知淑徳高等学校2年)
山本 健太(愛知高等学校3年)
山野 彩音(光ヶ丘女子高等学校 国際教養科3年)
大西 禮生(愛知工業大学名電高等学校2年)
山本 敦也(東海高等学校2年)


取材ライティング/宮崎ゆかり
取材撮影/ミゾグチジュン

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