▲2012.2/29 被災地での学びを学校近くの小・中学校で出前授業で披露した学校(県立高浜高校)もありました。
愛知県高等学校文化連盟(高文連)の16番目の専門部としてボランティア専門部が設置されたきっかけは、2011年3月11日に発生した東日本大震災でした。
当時、県内で活発な活動を展開していた数校のボランティア部顧問と生徒らの発起により、発災から5か月後の8月上旬に岩手県大船渡市で復興支援活動を行いました。
帰校後は、現地における3年毎の訪問の約束の実現を期し、各参加者が様々な機会に被災地での経験を語り継ぎ、地域防災・減災意識の高揚やボランティアスキルの向上に努めました。
3年後の2014年8月に再び大船渡市を訪問しました。数名の卒業生も後輩の支援のために参加しました。嵩上げ工事用の土砂パイプラインが何本も設置された光景に着実な復旧・復興活動の進展を実感しつつ、仮設住宅等において、ハンドマッサージと傾聴、バルーンアートや応援メッセージ入りグッズの配布、草取りや清掃などのボランティア活動を行いました。
被災者の心に寄り添い少しでも励ますことができればとの思いで活動しましたが、遠くから被災地を忘れず訪問してくれたことが何より嬉しいと茶菓子やお土産まで用意して頂くなど、現地の人々の温かさと逞しさに逆に感動と感激を覚えたものです。
震災から6年目の今年は、8月4日(金)~6日(日)の日程で高文連ボランティア専門部として3度目の被災地支援活動を実施します。今回は、宮城県石巻市立大川小学校前で犠牲者の追悼とボランティア学習を行い、岩手県大船渡市では過去2回のボランティア活動の足跡をたどりながら被災者の方々とのふれあい活動を実施します。
往復36時間のバス移動、車中泊後すぐに活動開始という大変ハードなスケジュールですが、参加生徒は例外なく心の成長を遂げ、高校生活の一層の充実と確かな自己実現を達成しています。
本誌を手に取られた皆さんも、ぜひご一緒にいかがですか?
平成28年度高文連ボランティア専門部会長
愛知県立長久手高等学校長
瀬治山 みど里
▲2011.8/6 仮設住宅を訪問しハンドマッサージと傾聴ボランティアを実施。
▲2014.8.9 仮設住宅を訪問し清掃作業をしました。
▲2014.8.9 仮設住宅を訪問し被災者と交流しました。