「日本経済新聞の読み方」講座の受講のため去る10月25日にスキッフルスタッフとともに栄の日本経済新聞社名古屋支社を訪問させていただきました。
現代社会において、若者の文字離れが進み、ネット中心の時代ではパソコンやスマホから発信される情報の授受が偏る傾向が強く、物の考え方まで影響しているのではないかと懸念する昨今です。さらにフェイクニュースということばに代表されるようにその情報は正しい情報なのかという根本的な事柄が保証されていません。
スキッフルでは文字離れはコミュニケーション離れと捉え、その対策の第一歩として、積極的に文字に触れてみようと日本経済新聞社様のご協力をいただき、今回の企画 スキッフル「日本経済新聞の読み方」講座に学生スタッフが挑戦してみました。
講師は日本経済新聞社名古屋支社販売部の高柳利徳さんに担当していただきました。
それでは簡単に今回の講座の内容をご紹介いたします。
日本経済新聞は国内61拠点海外37拠点に記者が1300人。国内のすべての上場企業+有力企業に担当記者を配置し取材体制を取り、「ビジネスの視点」に立ち、世の中のトピックスをビジネスやマネーへの影響はどうなるだろうか?と言う切り口で分析し、多くの事例を紹介している全国紙です。なので、先を読む力を磨くには最適なツールと言えます。
では具体的にひとつあげると、まず日本経済新聞に「USJ入場料、繁閑で差」と言う見出しで記事が掲載され、そのニュースに関する記事の中で、記者が「この件は、TDRではどう考えているのか」と考え、TDR(東京ディズニーリゾート)に取材し、その結果、「TDRでも入場料金が変動することが広がる可能性がある」と記事を締めくくっている。すると、この記事を読んだ読者は「他のレジャー施設においても起こる可能性が生まれて来るのではないか」と考える。このようにニュースひとつに先を読むヒントがあります。先を読むということは、このあと自分(達)はどう動けば良いのか」という考えをめぐらすようになることができます。同級生やご両親との話のネタ(=コミュニケーション)にもなります。これが新聞を読むという行為が重要な意味との話がありました。
また、講師から日経の文字数は25万文字。「全ては読まなくて良い!新聞をストレスにしない」ようにアドバイスを受けました。それをお聞きして講座を受けている学生スタッフも「読める範囲から始めればいいんだ」と胸をなでおろしました。
今回の講座をお聴きし、この短い時間でしたが「日本経済新聞の読み方」で新聞の読み方のコツを学び、未来を読む、それが出来ることによりコミュニケーション能力が高められるように思います。
スタッフからの当日の感想をお聞きしております。誌面に限りがありますのでスキッフルサイトをご覧ください。
また、今後も日本経済新聞社様と一緒に講座のご紹介をさせて頂きますので「百聞は一見にしかず」「目から鱗が落ちる」講座に、ご参加ください。
第2回 新聞の読み方講座 参加者募集
開催日時:2019.1/31(木) 18:30~20:00
場所:日本経済新聞社 名古屋支社 会議室
販売部 担当:高柳
名古屋市中区栄4-16-33 ☎︎052-243-3351
[ 参加申し込み ]
応募締切:2019年1月11日(金)まで
事前にご父兄、学校の許可を得てください。
開催日の変更をする事がありますので、予めご了承ください。
変更がある場合は参加予定者に直接ご連絡させていただきます。
参加した高校生の皆さん
「日本経済新聞の読み方」講座に参加して
伊藤志織(千種高校)
正直、新聞の読み方なんてわかっていると思っていました。
しかし、実際に新聞を作っている側の方からのお話を聞いて、そんな思いがあってこの紙面が出来上がっているのかと思いました。今回の取材でどの部分にどんなポイントが詰まっているのか理解して読むことができるようになったと思います。
日本経済新聞というと高校生の私たちには少し難しい、手の届かない内容の新聞だと思い込んでいましたが、これから社会に出ていく私たちにとっても有益でタメになる記事もたくさんあるのだとわかりました。
これから、日経新聞でなくても意識して新聞に触れたいと思います。
神谷萌南(愛知高等学校)
日経新聞の読み方講座を受け、私たち高校生がどのくらい情報を正しく取り扱えているのか気になりました。今、情報を受け取る手段として、新聞、テレビ、ネットニュースなど、様々なものがあります。それぞれに利点と欠点があり、どれを選ぶかは私たちの自由ですが、どの情報を扱うにもその情報の特徴をしっかり抑えておく必要があると思いました。例えば、私たちがよく使うネットニュースでは情報を手軽に早く得ることができる分、新聞よりも正確性に欠ける部分があると思います。情報の正しい受け取り方を知っておけば、情報を正しく活用することも可能になると思いました。
藤井健太(愛知高校)
私は新聞について、『大人が読むものだ』と思っていました
父に何度か新聞を読むよう促されたこともありましたが、活字が苦手な私にとって、新聞を読むことは大変煩わしいものでした
私の家で新聞をとらなくなってからは、なおさら新聞を読むことはなくなりました
しかし、今回の講座を受けて、新聞を読むことの意義を明確に認識することができました
情報をただ受け取るだけではなく、自ら選別し、情報の取捨選択する能力が必要となる現代において、新聞というものは大変優良なツールであります。そして、新聞を読むという行為自体が、コミュニケーションにおける語彙力の拡張に大きく関わり、それを始めとする社会進出に必要となる能力全般の向上に貢献するため、ネットニュースなどを利用する代わりに新聞を読むということは、これから社会人になる私にとって、大変有効な情報入手の手段であると、今回の講座を通して感じました
佐藤湧真(豊明高校)
僕にとって新聞は、あまり近い存在では無いと思っていましたが、懇談会の話を聞くにつれ、あまり遠くない存在である事に気付く事が出来ました。本当に感謝しております。これからは新聞に、より一層集中して物事の本質を見極められるようになりたいと思いました。本当にありがとうございました。
水野真里(金城学院高校)
今回の講座で私の新聞に対するイメージは大きく変わりました。ネットニュースなど即座に情報が伝達される現代において新聞がなお多くの人々に重用されている理由として、情報の優先度を目で見てすぐにわかるところ、その正確さや信用度などたくさんの不変的な理由があるのだと感じました。今までは堅苦しく読みにくいものと思い込み遠ざけていた新聞ですが、気になった大きな見出しをサラッと読むだけでも良いということを教えていただいて目からウロコでした。とても多くの発見がありこの講座に参加できたことに感謝しています。
山田英里名(金城学院高校)
今回、新聞読み方講座に参加させていただきました。私は高校生になってから、週に何度か新聞を読むようになりました。この講座では、新聞の読み方だけではなく、経済の面白さや、普段あまり読まない様々な新聞の記事に触れることができました。特に印象に残っている記事は、株価変動やきょうのことばなどです。株価は普段あまり触れることのなかった私にとっては少し興味を持ち始め、きょうのことばは、言葉は聞いたことがあっても、実際はその意味を知らずに過ごしていたことに気づきました。これからは新聞を毎日少しでも読んでいこうと思います。
加賀愛実(名古屋女子大学高校)
今回、日本経済新聞社の読み方講座に参加させていただき、新聞の奥深さを痛感しました。以前は難しいイメージが強かった新聞ですが、全ての記事を読むのではなく、自分の興味がありそうな記事を厳選して読めばいいというお言葉を聞いて、新聞をより身近に感じることができ、少し興味が湧きました。また、新聞をストレスにしないというお言葉はとても胸に響きました。新聞がストレスにならない程度に、少しずつ新聞に触れていこうと感じました。今回学んだことを活かし、まずは見出しやリード文を第1歩として、これからは自ら進んで読んでいこうと思いました。
平井優希(名古屋女子大学高校)
今まで新聞には「隅々まで読まなければいけない」というイメージがあり、なかなか手が届きにくかったのですが、今回の講座を通して私のイメージは覆されました!新聞の構造を知ることで、新聞をつくる側の方々からのメッセージとして、私たち読者が「何を知っておくべきなのか」も知ることができました。イメージが変われば、意外と高校生にも読みやすい新聞。頻繁に読んでみようと思います!
皆さんも、少し新聞への目線を変え、 コーヒーを片手にゆっくりと時間を過ごす という理想の朝を過ごしてみませんか?
「新聞の読み方」コツを解説いたします
見出し、リード文、本文(前半)、本文(後半)上から順に逆三角形で文字サイズ(大から小に)やスペース(大から小に)で読者に伝えている。 逆三角形の最初に結論がある。①いつ、どこで、誰が、どのように ②事実の理由、事実を意味すること③これからの展開。
すべての記事を読まない (見出しから読みたい記事を選ぶ)
②最後まで読む記事・読まない記事を分ける(見出し・リード分までで、ある程度内容を理解できる)
具体的に掲載新聞からご紹介します。
そこから関連記事につなげる