東海高等学校弓道部は1918年に創部し、2018年には100周年を迎えた伝統ある部です。戦前に開催された全国大会で2度の優勝を飾り、1969(昭和44)年のインターハイで男子団体準優勝しました。近年では、2017年の全国選抜大会に団体出場、福岡県久留米市で開催されている紫灘旗全国高校遠的弓道大会で第3位に2度入賞するなどの成績を収めています。
東海は中高一貫の男子校で、中学1年生から弓道を始める人がほとんどなので、例外なく全員未経験者です。弓道競技は28m先にある36cm(一尺二寸)の的に中った本数で競い、順位決定以外は的のどこに中っても1本は1本なので、中学の途中や高校から入部した人でも中るコツをつかんで主力として活躍することもありますし、弓道歴が長い大人に勝つこともあります。弓道を始めて1年後には日本一なんてことも…!?
日頃の練習は、中学1年生から高校2年生(11月の県の選抜大会まで)が一緒に練習し、学年縦割りの班を編成して先輩が後輩を指導しています(新型コロナウイルス感染症の影響で、現在は分散して活動)。高校生は袴をはいて練習しますが、凛として弓を引く高校生の姿は中学生にとって身近な目標となります。中・高合わせて約5年間の活動期間があるので、中学1年生は基本練習を重視して「型」を磨き、中高5年間だけでなく、将来弓道に携わる際も基礎となる射技の習得・定着を目指しています。
弓道場の上座に掲げられている「重禮守真」の揮毫。「禮を重んじ真を守る」という教えを大切に、これからも弓道部での活動をしていきたいと思います。