高校生の皆さんへ

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突然ですが、みなさんの将来の選択肢に、「学校の先生」は入っていますか?

第一生命の調査によると、小学生の「大人になったらなりたいもの」は、「学校の先生」が近年では2020年が最高で女子2位、男子10位。直近の2022年では女子の方が7位に入るものの、男子ではYouTuber(2位)、「ゲームクリエーター」(5位)、ITエンジニア/プログラマー」(8位)に押され、「学校の先生」はなんとトップテン圏外となってしまいました。1位はここ3年、男子が「会社員」、女子が「パティシエ」です。男子はサッカー・野球選手も不動の人気で、女子では漫画家が上位にきます。

中学・高校と進むにつれ、現実的な職業選択として男女とも「会社員」「公務員」などに次いで4位まで浮上します。が、選択者の割合はガクンと落ち、「会社員」の半分以下です。実際「学校の先生」になるためには、○○教育大学、□□大学教育学部といったところに進学するのが近道ですが、これら教員養成系への志願者からトレンドをみると、この10年で国公立の教員養成系の大学等を志願する方は全国で1万5千人近く減り、志願倍率も4.0から3.6に低下(文部科学省「国公立大学入学者選抜学部系統別志願状況」調査)というデータから、先生を志望する方も減っているのではないかと思われます。

一方、日本の子どもの数は減少の一途ですが、学校に必要な先生の数(採用募集数)は近年増えてきています。子ども一人一人に丁寧な対応をしていくためにクラスの規模を小さくしたり、様々な教育ニーズや学校運営上の課題に取り組むために体制を充実したり、という国の政策が相次いで行われたからです。

「学校の先生」の仕事は、日々間近で接しているみなさんが一番よくご存じでしょう。教室での授業とその準備、テストの作成・採点のほか、家庭向けの書類の配布、学校行事の運営などの仕事もこなし、子ども・保護者からの相談にも随時乗っています。さらに中高では部活動の指導もあって放課後からの長い勤務や土日も出校という実態があります。

ここ数年、先生たちの「働き方」の実態が大きく注目され、国と自治体と各学校が力を合わせて、先生の「働き方改革」を進め、部活動を制限するガイドラインもできました。ただ、改革のための人員や予算を確保する中で、解消したい「大変さ」のエピソードが世の中に広まってしまい、「大変そうだから先生は諦めようかな」「大変そうだからやめておいたら」というような会話が巷で交わされ、志願者減につながっているとしたら残念なことです。

「学校の先生」の魅力、働き甲斐は、みなさんも想像に難くないでしょう。私は教育長として「これほど素敵な職業はない」と断言できます。もちろん、より働きやすい環境づくりにも努力します。ICT活用で配布物の削減やテスト採点の効率化を行い、部活動も外部指導者の活用や地域移行を着実に進め、負担や残業時間を減らしていきます。

名古屋では、先生の事務作業を支援するスタッフの配置や子どもの悩みに対応する心理や福祉の専門職の配置により、チームで仕事ができるようにしています。黒板にチョークで文字やグラフをきれいに書く自信がない方も、GIGAスクール(子ども一人一台PCと電子黒板の配備)が実現したので心配ご無用。学びの景色は大きく変わってきています。

「学校の先生」に就く未来、身近な先生に話をきくなどしながら、考えてみません?

名古屋市教育長 坪田 知広

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