みなさんの「将来の夢」、「解決したい社会課題」を思い浮かべてみてください。それを達成した自分、社会を想像すると、わくわくしませんか?その「わくわく」は、みなさんがこれからの人生において前向きに頑張ることを支えてくれる大きな原動力になっていきます。それでも、社会の仕組みが壁となって立ちはだかったとき、「自分の努力ではどうにもならない」と、諦めてしまいそうになるかもしれません。
しかし、社会は少しずつ、確実に変わっていきます。なぜなら、社会課題が無くならない限り、世論のニーズは変化するからです。社会の仕組みづくりを担う政治や行政は、日本に住む人々のよりよい暮らしを実現することが使命です。選挙で選ばれる政治家は、支持者の声を「世論のニーズ」として汲み取って、制度に反映させていきます。
私が行政官として感じることは、政治や行政には皆さんのような、日本のこれからを創っていく若者の声を聞きたいという人はとても多いのに、なかなかその声が届かないということです。大人の考える「若者の気持ち」には限界があると思っています。
私たちの仕事は、皆さんの「わくわく」を支えることです。これはいち行政官からのお願いでもあります。選挙権の保有が18歳以上に引き下げられたいま、選挙を通して、皆さんの「わくわく」を支える政治家を選んで、その人に皆さんの声を伝えてみてください。
※個人としての見解です。
文化庁参事官(芸術文化担当)付
槍澤 芽衣