皆さんは、自分の将来のために今何をしていますか?
2022年4月から、日本では成年年齢が20歳から18歳に引き下げられました。これにより、18歳になると、契約や国家資格の取得など、親の同意なく自分の判断でできることが広がります。そのため、これまで10代の若者が制度で守られてきた部分が減って、詐欺などの犯罪の被害が増加するのではないかと、多くの大人たちが懸念しています。
しかし、この成年年齢の引き下げの背景には、数年前に選挙権年齢が18歳に引き下げられた時と同じように、皆さんを大人として扱い、社会に参画してもらって、日本の未来を一緒に考えてほしいという大人たちの想いがあります。
社会は、自分にとって未知のもので溢れています。自分の選択と行動次第で、皆さんが持っている好奇心はどんどん広げていけるし、得意なことはどんどん伸ばしていくことができます。皆さんの未来は自分の行動の積み重ねで変わっていくものです。それがひいては日本の未来を変えていくことになります。
皆さんにお伝えしたいことは、自分の将来について想像を巡らせて、今を過ごしていただきたいということです。今後社会に出てから、小さなきっかけで新しい世界に出会い視野がぐんと広がったり、夢を見つけたり、そこに辿り着くための道筋が見えてきたりします。ただし、それは自分の行動次第です。成年になるということは、自分で自分の道を切り開くためにできることの選択肢が増えるということです。成年になることを、ぜひ、自分の将来のための行動を始めるきっかけにしてみてください。
※個人としての見解です。
内閣官房 孤独・孤立対策担当室
槍澤 芽衣