紙の月
角田 光代(著)
角川春樹事務所
主人公の女性の淡々とした日常の生活がいかに危ういもので人はいつ犯罪に走ってもおかしくない。むしろ罪を犯さないで生きていくことがあたかも僥倖であるかのように思えてしまうくらい喚起力に富んだ濃密な描写が圧倒的である… 文芸評論家の池上冬樹さん。高校生にとってやや背伸びが必要な日本のサスペンスです。綿谷リサさんおすすめの極上な一冊。
カラスは飼えるか
松原 始(著)
新潮社
迷惑で不吉な雰囲気を漂わせる迷惑な鳥というイメージですが。カラスだけではなく鳥たちの魅力が詰まった楽しい一冊鶏、猛禽類、ペットの小鳥、鳥の進化や絶滅、知能や渡りの秘密カラスのおいしい食べ方まで話題満載です。カラスの飼育で有名な研究者場合飼うというより一緒に住む、またはカラスのいるところに一緒に住むという表現が正しいでしょう。一般の家庭でカラスは飼えるのか?この本で探してみましょう。
あたらしい高校生
山本 つぼみ(著)
IBCパブリッシング
英語が全く話せない普通の高校生だった著者が地方の公立高校に通いながら米国最難関大学と呼ばれるミネルバ大学を含む日米豪のトップ大学の合格を勝ち取りました。日本人が海外名門校を受験する苦労や入学してからの体験談も紹介され海外留学を目指す高校生にとって「必要な心構え」や「やるべき準備」を知ることができる貴重な情報が満載です。帰国子女でも有名進学校の生徒でもない著者の挫折と成功体験の記録がこれからの時代に生きる高校生に新しい選択肢を示します。