SDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)は、2015年に193ヵ国によって掲げられた、より良い持続可能な世界を目指す2030年までの国際指標です。多様な背景を持つ各国が目指す共通目標ができたことは、とても画期的なことです。一方で、SDGsは世界共通の深刻な課題を示しているとも言えます。
日本では、例えばSDGsのうち「人や国の不平等をなくそう」という目標について、大きな課題が残るという評価を2020年に受けています。意外だと思った方もいるかもしれません。このような評価を受けている背景を知ることは、日本社会を客観的に見る機会にもなります。SDGsを知ることは、自分の住む国、社会が置かれている状況を知ることでもあり、ひいては、自分の夢や大切なことを守っていくために、みなさんがどんな選択をしていくかということについて考えることを後押ししてくれるだろうと思います。
みなさんが普段生活している中で、当たり前だと思っていることの多くはきっと当たり前ではなくて、変えないためには努力が必要なこと、実際には不要や間違ったことであるにもかかわらず、なかなか変わらないことがたくさんあるはずです。みなさんが暮らす未来の社会を想像したときに、守りたい、もしくは変えたい要素があるのであれば、SDGsを通して日本社会や世界の状況を知ることから始めてみてください。
内閣官房
孤独・孤立対策担当室
槍澤 芽衣
※個人としての見解です。