素晴らしい本との出会いは、人生を豊かで、可能性に満ちたものにします。心が揺さぶられるような感動を体感することは、よりよく生きようとする生き方につながります。日常で経験できない出来事との出会いは、その人の価値観や生き方を変えるきっかけをくれます。そんな読書の魅力をみなさんも体験してみませんか?
愛知県教育委員会では、毎年、高校生ビブリオバトル愛知県大会を開催しています。ビブリオバトルとは、各自が持ち寄った本の面白さについて5分間で紹介し合い、一番読みたくなった本を参加者の投票で決定する書評会です。大会に参加した読書好きの高校生たちに選び抜かれた、思わず手に取ってみたくなる本がそろっていますよ。
嫌われる勇気
岸見 一郎・古賀 史健/著
ダイヤモンド社
この本は哲人と現代社会に苦悩する青年との対話篇となっています。哲人が作中何度も引用するアドラーの考えと、それに反論する青年が面白いリズムで描かれており、痛烈で核心をつく気づきを我々に与えてくれます。
東大流!本気の自由研究で新発見
QuizKnock Lab
須貝 駿貴/著
KADOKAWA
神秘的に光るものを見た時に心が躍ることはありませんか?実はバナナでも神秘的に光るんです。この本は身近にあるものを使って実験しており、絵や写真も豊富で分かり易いです。皆さんも身近な意外に気付いてみませんか?
水を縫う
寺地 はるな/著
集英社
世の中の「普通」に苦しむ。男なのに、刺繍が好きな弟の清澄をはじめ、清澄の姉、母親、父親、その友人、祖母が、「自分らしく生きる」ということを教えてくれる家族の物語。「普通」の人なんていない……。
また、同じ夢を見ていた
住野 よる/著
双葉社
追い求めているはずなのに、押し寄せてくる毎日に、あとにしてしまっている。「幸せとは何か。」この物語は深く綺麗な言葉とともに、私たちに忘れかけているものを思い出させてくれます。
最後の医者は雨上がりの空に君を願う
二宮 敦人/著
TOブックス
絵梨という一人の母親に変えられる人達や病気と向き合う患者、死を受け入れる医者、そして絵梨の存在を気づかせる本である。愛について考えたくなった時に読んでみたい。
王様でたどるイギリス史
池上 俊一/著
岩波書店
様々な時代の王様によってどのような文化や社会が成り立っていったのかを個性的でおもしろいその王様たちをたどってイギリス史を楽しく分かりやすく学べる一冊です。
※紹介コメントはそれぞれの発表者が考えてくれました。
※ビブリオバトルに興味を持った人は、高校生ビブリオバトル愛知県大会2021のホームページに掲載されていますので、見てみてください。
https://www.pref.aichi.jp/soshiki/syogaigakushu/bibliobattle.html