選挙権年齢の引下げについて

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18-senko私は文部科学省という国の役所に勤める3年目職員です。
昨年4月に今の部署に配属されてから、今年の夏にも選挙権年齢が18歳以上に引き下げられることに伴い、学校にどんな影響があるのか、どのように高校生の皆さんや先生たちを手助けできるのか、考え、国の立場から対策を講じる仕事をしてきました。

今回の選挙権年齢の引下げは、これからの日本を担っていく若者が、現在と未来の日本の在り方を決めていく政治に参加し、意見を反映させていくことを期待するものです。政府としても、選挙権を得る皆さんに積極的に選挙に参加してもらえるよう、広瀬すずを起用してのポスターの作成・配布やシンポジウムの開催といった、選挙権年齢の引下げを周知し投票を促すための取組を行ってきました。

選挙権を得るということは、たとえ自分が望んでなくとも、日本の未来に責任を負うということです。
あなたが「なんとなく良さそうな候補者」に投票しても、投票に行かなくても、選挙に勝った政治家は「国民の信任を得た」と宣言し、思い通りに政治を進めます。
政治が決めたことは、有権者全員の責任であり、選挙権を持っている以上は「大人が勝手に決めたことだ」と言うわけにはいかないのです。

ですので、選挙権年齢の引下げに当たっては、課題を多面的・多角的に考え、自分なりの考えを作っていく力や、根拠をもって自分の考えを主張し説得する力を選挙権を得る皆さんが身に付けることも重要です。
そこで、文部科学省では、政治や選挙に関する高校生向け副教材「私たちが拓く日本の未来」の作成・配布や、義家文部科学副大臣をトップとする省内チームによる主権者教育推進方策の検討など、選挙権を行使するに足る資質・能力の育成にも取り組んでいます。

これまで政府や文部科学省の取組を紹介してきましたが、これからは、皆さん自身が選挙権を立派に行使できるよう、自分の頭で政治や社会について考えていくことが重要です。
選挙権を得るにふさわしい若者となれるよう、先生や保護者と相談しながら、主体的に取り組まれることを期待しています。(※個人としての見解です。)

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※昨年12月に配布致しました副教材は、下記URLにてご覧頂けます。
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/shukensha/1362349.htm


 

senkyo-02文部科学省初等中等教育局児童生徒課 広瀬 章博
平成2年生まれの25歳
横浜出身
大学時代、韓国人を日本に招く交流企画の実行委員長を務める。
文部科学省に就職し、現在は児童生徒課に所属

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