あなたは同じ本を読んだ人と感じたことや考えたことを話し合った経験がありますか?その時、共感できる部分で盛り上がったり、お互いの感想から新たな気付きに出会ったりした経験はありませんか?読書をしている間は1人の時間ですが、読書後に誰かと感じたことなどを共有することで読書の楽しさは際限なく広がっていくと思います。また、本の魅力を語り合う中でその人の人柄にも触れ、お互いの仲もより深まるかもしれませんね。
さて、愛知県教育委員会では、毎年高校生ビブリオバトル愛知県大会を開催しています。今回、大会に参加した読書好きの高校生たちが選んだおすすめ本を紹介したいと思います。ぜひ読んでみたいと思えるような魅力あふれる本がそろっています。仲の良い友達同士で同じ本を読み、語り合ってみませんか?
※ビブリオバトルとは、各自が持ち寄った本の面白さについて5分間で紹介し合い、一番読みたくなった本を参加者の投票で決定する書評会です。

歌丸ばなし
歌丸ばなし桂歌丸/著
ポプラ社
曲がったことが大嫌いなお侍、そそっかしいけれど憎めない長屋の住人など天下泰平の江戸で生まれた人情噺で心が癒える。歌丸師匠の高座や解説からは「全身全霊」落語への熱い思いが伝わって来る。落語っておもしろい。

硝子の塔の殺人
知念 実希人/著
実業之日本社
舞台は奥山にあるガラスの塔。中にいるのは名探偵や料理人、霊媒能力者など癖の強い人々です。そこで1つの殺人事件が起こります。事件の犯人はなんと主人公。そんな主人公が犯人という斬新な物語です。

コーヒーが冷めないうちに
川口 俊和/著
サンマーク出版
舞台はタイムリープ可能なとある喫茶店。だが、①現実は変えられない ②席を離れられない ③会えるのはこの喫茶店を訪れたことのある人だけ ④リミットはコーヒーが冷めるまで…これは過去の後悔と向き合い今を生きるための物語。

そして誰もゆとらなくなった
朝井 リョウ/著
文藝春秋
本の形をした「笑い」。朝井リョウのおバカで滑稽な日常が炸裂し、一文一文が笑わせてくれるこのエッセイ。ありとあらゆる感情を笑いに置き換えてしまおう!

響け!ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部へようこそ
武田 綾乃/著
宝島社
吹奏楽の良さを詰め込んだ作品!経験者も未経験者も両方の視点で楽しめます。特に部員の会話はリアリティがあり、自分は一番の読むべきポイントだと思います。シリーズの本がたくさんあるので長く楽しめます。

モンテ・クリスト伯(上)
アレクサンドル・デュマ/著
岩波少年文庫
無実の罪で逮捕されたエドモンは、陥れた者達に復讐するため脱獄し、自らをモンテ・クリストと名乗った。単なる復讐でなく痛快ながら寂しさを伴う、悲しみと怒りから抜け出そうともがく人の感情を丁寧に描く作品。

※紹介コメントはそれぞれの発表者が考えてくれました。
※ビブリオバトルに興味を持った人は、中・高校生ビブリオバトル愛知県大会2024のホームページに大会の内容が掲載されていますので、見てみてください。
https://www.pref.aichi.jp/soshiki/aichi-manabi/bibliobattle.html




