
今日の社会は、めまぐるしく変化します。以前にあまり話題にならなかったことが急に世間を賑わせることも多いなと感じます。例えば、私の高校時代はスマホが出たばかりの頃でしたが、現在は手元のスマホを使い身近な場面で AI 等の新たな技術とどのように向き合うかが話題になっています。
将来はどのようになるのだろうと不安になることもあると思います。一方、予測が難しい反面、未来は多くの選択肢にあふれ、様々な生き方が可能な社会になるのではと思います。
そのような社会を生き抜く高校生の皆さんにメッセージをお送りします。
まず、ぜひ学生の間に、様々なフィールドに飛び込み、なるべく多くの人(親、親戚、先輩、友人、社会人等)と対話してほしいです。古くさいと思うかもしれませんが、スマホ等で簡単に情報を得られる今、特に「リアル」な体験や声こそが、皆さんの選択を豊かにしてくれると思います。私自身、振り返れば、学生時代に裁判官の方のお話を聞いたことや、何気なく家族と一緒に見て感想を述べ合った、公務員が主役のテレビドラマが、その後の選択に影響を与えたかなと思います。感謝の気持ちを忘れなければ、必ず周りの方々は皆さんの「選択」する上での支えになってくれるでしょう。
また、自分の気持ちに正直になることも忘れないで欲しいです。自分の強みや得意分野を伸ばすことはもちろん重要です。ただ、それだけではなく、自分が本音で何をやりたいのか、どのような場面で「 楽しい」と感じるかはとても大事です。私自身高校時代も含め、得意なこととやりたいことの間のギャップに悩んだこともありました。ただ、今思えば、好きで楽しいと思えたからこそ、継続しチャレンジできたなと思うことも多いです。特に様々な選択肢を前にした皆さんには、「自分はこれが苦手だ」、「この分野しか無理」と決め付けず、焦らずに自分の譲れないものを見つけて欲しいなと思います。
同じ愛知県の高校の卒業生として、皆さんの選択を心から応援しています!
文化庁政策課 専門職
小池 佑生
※個人としての見解です。



